お経とは、「仏教の聖典」です。キリスト教の『聖書(バイブル)』やイスラム教の『コーラン』と同じように、仏教徒のための聖典が「お経」であり「経典」です。
仏教を大きく分けると、
1.小乗仏教
2.大乗仏教
3.密教
となるが、この三つは、ものの考え方も信仰のあり方も根本的に違った宗教です。
仏教でいう広義のお経のうちには、次の三つのものが含まれています。
1. | 経(きょう)
狭義の「お経」。インドのことばの“ストーラ”を訳したもので、基本的には釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)の教えをまとめたものといえるでしょう。 |
2. | 律(りつ)
仏教教団の規律(戒律)を規定したものです。 |
3. | 論(ろん)
後世の仏教専門家がつくった経典に関する哲学的研究書 |
以上の経・律・論をあわせて「三蔵(さんぞう)」と呼びます。「蔵」とは文字通り「くら」の意味で、経をおさめた経蔵、律をおさめた律蔵、そして論蔵の三つの蔵から仏教聖典は後世されているわけです。
|
|