合掌の由来
梵語でアンジャリといい、古くからインドで行われてきた礼法です。 いうまでもなく両方の手の掌と指をそろえて合わせます。 インド人は右手を清浄、左手を不浄として使いわけるが、両手を合体するところに、人間の中にある浄と不浄を止揚する真実のこころが現われると信ずるのです。 般若心経の「不垢不浄(ふくふじょう)」のおおらかなこころです。
お仏像の多くは合掌しておられます。 仏像も仏画もともに偶像ではありません。 釈尊がおさとりになった「純粋な人間性」を象徴されてあるのです。 釈尊は、この純粋な人間性を自分だけでなく、誰もが、いつ、どこでも必ず持っている、ただ気づかぬだけだ−という事実を発見されました。 この純粋な人間性を古来「ほとけのこころ、如来のいのち」といっています。
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