お墓参りはいつすればよいか
心に思いが起こったときなら、いつでもして良いのです。たとい命日であろうとなかろうと、懐かしい思いが起こり、苦しい胸のうちが打明けたくなったり、うれしいことを報告したかったら、いつでもお参りしましょう。
年忌は亡くなった後の七七、四十九日(満中陰)、百ヵ日はいうまでもなく、一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌というように順にくるから、その命日には必ずお参りすべきでしょう。
また五十回忌ともなれぼ、早く親に別れた人は別として、たいていやや遠い方になってこようから、それらの方のためには春秋のお彼岸とかお盆にお参りしましょう。
お彼岸は日本独自の先祖まつりの日です。と共に、布施(ほどこし)・持戒(つつしみ)・忍辱(たえしのび)・精進(はげみ)・禅定(しずめ)・智慧(まなび)の六つの修行法を中道を表わす中日の前後三日ずつに配した修養週間でもあるから、その意味をこめてお参りするのがよいでしょう。
お盆はご先祖が一年一度、里帰りをするときとされているから、家族中でお参りし、家族そろってご先祖を迎え送るのです。隣のお墓に誰もきていなくて、花も線香も水も上がっていなくて寂しそうだったら、ちょっと一本の花、一杯の水をわけてあげましょう。
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